
シャフトセンター保持B/Gの破損

クロスジョイントの偏磨耗

ACG B/Gの破損

アライメントの狂ったロアアーム

トランスミッションとドッキングした修復完成エンジン
今回慣れない仕事で手を焼いたのが駆動系、デフの破損したピニオンベアリング交換と調整、プロペラシヤフトとドライブシャフトの偏磨耗したクロスジョイント交換、曲がりの出たロアアームの修正と錆付きがひどく抜けないブッシュの交換と苦労の連続であった。
デフのマウントブラケットには大きなクラックが入っていてパッチをあて溶接補強した。
それぞれが異音と振動の原因とも言えるが、エンジンマウントのゴムが殆ど分離寸前まで
切れていたのには驚いた。
写真を撮ったもの数点をご覧頂きたい。
M氏にとってベレット1600GTRは10代若かりし頃の憧れの車だったそうである。
しかしようやく手に入れた中古の車は本人の想いと程遠く、当時の印象のままに車を復元したいと言うM氏の熱意は並々のものではなかった。そしてその熱意が私達を後押しして、細部にまで手抜きをしない仕事をさせてくれたものと感謝している。
今でもこの車の新品部品が手に入ると言うのも驚きだったが、誕生から40年に成ろうとしている名車ベレット1600GTRの熱心なファンの方々と、それを支えるカーショップの存在にはただただ感心するばかりである。