シリンダーブロックやコンロッドなど重要な部品は染色浸透探傷検査(カラーチェック)により亀裂の有無をチェックします。
赤い浸透液を塗布して、数分後浸透液を除去して現像液(白色)を塗布します。
亀裂がある場合は、赤い線で部品表面に現れます。
今回のリビルドでは問題ありませんでした。
このカラーチェックによる探傷検査はアルミ、チタン、鋳鉄、高張力鋼 など
あらゆる材料の部品のクラックチェックに有効ですが、少しばかり技術が必要です。
特にチタンはクラックの隙間が小さい為、鉄やアルミに比べ染色浸透と現像に時間が
かかります。現像液の塗布量も多すぎる事のないよう注意が必要です。
あるエンジンのコンロッドにクラックが入った様子です。
クラックは写真のように赤い線で現れます(ねじ山の終わり部分)。
写真で目立っている赤いところはクラックではなく、
部品のバリの隙間に入った浸透液が出てきたものです。
クラックかどうかを判断するにはある程度の経験が必要です。