
カム山接触面が磨耗したラッシュアジャスター(バルブリフター)

分解して点検中のラッシュアジャスター

カムタイミングを確認

ターボの軸受けから漏れてきたオイル

完成しました
ヘッドが付いたらラッシュアジャスターを組み付けます。
点検したところ、全16個中、
カム山接触面磨耗:4個
エア混入 :6個
問題なし :6個
と言う状態でした。
カム山接触面が磨耗している物は、新品に交換しました。エアが入ってガタが出ているラッシュアジャスターは、マニアルどおりにエア抜きを行っても改善される気配がなかったので、リビルドしました。
分解は、プランジャ(バルブステムエンド接触側)を引っ張って外しました。中に入っているチェックバルブの気密を点検するために、灯油を入れて漏れ確認。問題なかったのでオイルの中で組み立てました。組立後は全く問題なく、しばらく置いておいてもガタは出ませんでした。
カム取付後タイミングベルト取付(再使用)。外す時に、カムとクランクプーリーとの合マークを記入しておいたので、問題なく作業は進みました。一応カムタイミング確認。分解時にも確認しているので比較してみます。
分解時
RH IN:110.10°
RH EX:117.10°
LH IN:105.75°
LH EX:120.35°
組立時
RH IN:110.00°
RH EX:118.10°
LH IN:107.05°
LH EX:120.15°
ほとんど同じでした。ちなみに設計値は(マニアルより)
IN:115°
EX:112° です。実測値とずいぶん差がありました。
エンジン本体がほぼ出来上がってから、ターボの点検をしました。ターボ本体を通っているオイル通路にオイルを流して、ゴミなどが出てこないかどうかを点検しました。
すると、タービンの軸受けからオイルが漏れてきました。軸受けのオイルシールが痛んでいるようでしたが、分解修理ができないので、リビルド品に交換することになりました。
最後に、インマニの周りの痛んでいるゴムホースを交換後、エンジン本体に取り付けて完成しました。